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「子供の頃ね、三角パックのコーヒー牛乳片手に食べたカレーパン、あれは最高でしたねぇ」とオーナーの林大輔さんはあんパンマン(?)のふくよか笑顔。
当時まだ洋菓子&喫茶だった店をパン屋に、と英断したとき、思い出したのが「あの味!」だった。そして、試しに大手メーカーのカレーパンをパクッ。「ン......?!」で、心は決まった。少年の頃のあのカレーパンよ、カムバ~ック!
それからはもう、カレーパン大王へと一直線。まずはベースとなるカレールーの研究からスタート。おいしいカレーを知らずして、おいしいカレーパンは生まれないと、西へ東へのカレーライス・アラウンド・ザ・ワールド。
その結果、店に顔を並べているのが5種。大王のお好みは中辛のスタンダード。それにジューシーな野菜と刺激的なスパイスが香る辛口野菜、マイルド系のきのこの里(ほかには、たまごカレーパンと、福神漬け入り、焼きタイプのドライ)。
「カレーパンのおいしさは、やはりパン生地とカレールーのハーモニーですね」
もちっとした生地にかぶりつくと、スパイシーでキレのいいカレーが、「わっ」、びっくり箱のように飛び出してくる。
生地は粉の甘みが広がり、油で揚げたときにグルテンのベールが油の吸収を防ぐように成形。フィリングからは、肉のエキスがじわっ。玉ねぎ、はちみつ、りんごの甘み、ヨーグルトの酸味、それに十種ほどのスパイスをローストし、それぞれカレーパンのキャラクターに合わせて精妙にブレンド。季節によっても量を調節し、辛さと甘みを加減しているとか。
楽しさはカレーパンだけでは終わらない。「スパゲッティやお茶漬け、中国のねぎパンからヒントを得た」と冒険心と情熱から生まれたのが、ごぼうのカルボナーラ、鮭あられ、ねぎロール。パンのネーミングも、またユニーク。たまよちゃん、バジゴン......。
「職人だか、芸人だかわからないでしょ」
いえいえ、そんな愉快なスパイスと、「好きな人に作ってあげる気持ちで。だからあんを詰めるのもひとつひとつ手作業で」というホームメイドの愛情で、ボリュームたっぷり、魅力いっぱいのデリカパンが大きくふくらんだ。
店の中はいつもアトラクションを待つような満員御礼状態。惣菜パンを筆頭に、みそパン、白玉あんぱんなどの菓子パンたち、そう「アンゼリカ」はベーカリーのワンダーランドなのだ。
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 | | カレーパン(きのこの里)160円。ソーセージとケチャップで味つけしたマッシュルーム、しめじ、えのきがどっさり。カレーのさわやかさにきのこのコクが広がるやや甘めのマイルド系。
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 | | 鮭あられ140円 鮭がほろほろ、あられがパリパリ。お茶漬け感覚のサプライズパンは、しょうゆをきかせ、マヨネーズをひそませ、パンに合うようクリエイト。 |
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